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2003.09.10
  
おいしい職員


コラム2のメンバーの方々、更新をサボっていてすみません。この通常コラムの方で結構すき放題、言いたい放題の事を書いているので、コラム2に載せる内容があまりないといった状況です。
長い目で見て下さい。


会計事務所の職員(勤務税理士は除く。)には、2種類の人間がいます。

1.税理士試験を受験中で仕事をしながら勉強している人間。

2.税理士は目指しておらず、単純に職場として会計事務所で働いている。(試験に挫折してそのままズルズルと働いている人間を含む。)


一般的には受験している期間にもよりますが、1の人間の方が実務と勉強を並行している分2の職員より税務をよく判っていると思います。中には、実務経験が長く実務をよく知っている年配の無資格職員もいますが、私達のような受験組で実務経験の長い税理士から見たら、税法の基本(条文)を勉強せず手引きや解説書だけで実務を憶えた職員は評価の対象外です。

これまでは1のような会計事務職員の一番のモチベーションは、将来は試験に合格して独立して事務所を構える事でした。

そのために会計事務所では仕事を覚えるのが第一の目的で、給料が安く勤務条件が悪くても文句もいわずに働いてきました。

そのモチベーションの元は現在どうなっているでしょう?

まず、試験合格に関してはどうでしょう。

今の合格者を見ると、圧倒的に無職で受験に専念している人が多いと思います。つまり、働きながらの合格が昔と比べてかなり難しくなってきています。

次に、独立についてはどうでしょう。

昨今の勤務税理士の大幅な増加を見ると、独立についても大変難しい状況と言わざるを得ません。顧問先の獲得が以前と比べると大変難しくなってきています。また昔のように、独立するときに顧問先を分けてあげる先生も最近はあまり聞きません。

つまり、働きながら試験合格して独立開業するという昔なら当たり前の事が、だんだん難しくなってきていると思います。

雇っている税理士側から見ると、受験しながら実務をこなしている職員が一番安心して仕事を任せられると思います。

しかしこのような職員は数も減ってきましたし、会計事務所で働くモチベーションが上記のような原因でだんだんと下がってきています。

会計事務所はこれからは、給料をそこそこ(それでも大企業社員から見たらたいした給料ではない。)払わないといけない独立意欲のないサラリーマン的な勤務税理士か、受験専念で合格したため実務の経験が短くあまり戦力にならないなりたての税理士か、あまり勉強する気のない2のような職員しか雇えなくなるような気がします。

給料が安くて安心して仕事を任せられるという税理士にとっておいしい職員の確保は難しい時代になってきたのではないでしょうか。


 
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