|
この話は自作日記でも少し触れましたが、言い足りないのでコラムにすることにしました。 この前、ファイナルファンタジーのDVDが発売されているのを見てつい購入してしまいました。 というのもインターネットの予告編を見てそのCGのすごさに圧倒されたからです。 最初はアメリカで上映されその後で日本でも上映されたのですが、残念ながらヒットはしませんでした。その後製作したゲーム会社のスクエアがこの映画のせいで大幅減益になるとニュースで報道されていました。
DVDを見て納得、これではヒットするわけがありません。 全編コンピュータグラフィック(CG)の映画ですが、そのCGはすごいの一言です。ここまで作り込んだCG映画は初めてではないでしょうか。 しかしストーリーがすべてを帳消しにしています。 ストーリーは三流レベルのSF小説です。
なぜ他の惑星の生物の亡霊が、生きている人間に危害を加えることが出来るのでしょうか?またその亡霊に対して、なぜ光線銃らしき武器が通じるのでしょうか? 敵役の将軍のキャラも陳腐ですし、おまけに地球ガイア説まで持ち出してきています。 また恋愛もちょっと絡めて受けを狙っているセコさが見えます。 うちのスタッフの女の子も映画館で見たらしいのですが、私とほとんど同意見です。
しかしこれを見てOKを出したスクエアの経営陣は何を考えているのでしょうか? 普通の感覚でこの映画を見たら、これは絶対ヒットしないと判るはずです。 こんな内容の映画に100億円を超えるお金を投資するなんて何を考えているのでしょうか。 経営陣が見て、そのよしあしの判断がつかない事業を会社は行うべきではありませんし、一般の社員がこのような暴走を見て異議を唱える事ができる社風を作る必要があると思います。
CGの技術はすばらしかったです。 さすが日本が誇るゲーム界の雄、スクエアです。 だから余計にこの映画のプロデューサーもしくは監督の責任は重いです。 もしこのCGの技術で、一流の原作と脚本、一流の映画監督とプロデューサーが作っていれば全然違った事になっていたと思います。 スクエアはあまりにも映画作りというものをなめていましたね。 この映画がヒットすれば次回作の話もあるでしょうし、アニメ・ゲームと並んで「CG映画」という日本にとって数少ない海外で勝負できるコンテンツ産業になりえたかもしれません。 本当に残念です。 まあスクエアは二度と映画を作る事はないでしょう。 (しかしこの会社、ゲーム作品でのすごさと今回のこの映画の作り方と、とても同じ会社とは思えません。)
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」がベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したのとは本当に対照的な出来事でした。
|